エレベータ技術

エレベータは安全かつ快適でなければなりません。HEIDENHAIN、AMO、RENCOのエンコーダがそれを可能にします。エンコーダをメインモータ、ブレーキ、エレベータのかご位置検出軸に取付けることで、高い安全基準を満たしながら、エレベータのかごの静かな減速、正しい場所での停止、ドアの素早い開閉、そして再びスムーズな加速が可能になります。エンコーダはエレベータかごの動作監視に必要なデータを出力します。

モータ制御

HEIDENHAINのロータリエンコーダは優れた堅牢性、信頼性、高分解能で、巻上式エレベータのモータ制御において、以下の点で、多くのエレベータメーカーの要求に応えています。

  • 高速回転対応
  • 高層エレベータのかご位置検出
  • コンパクト形状
  • 低コスト
  • 様々な後続電子機器に接続可能な各種インターフェース

巻上式エレベータのモータブレーキ安全監視用のマイクロスイッチは不要
となります。そしてリニアモータで動く次世代エレベータは、
HEIDENHAINのエンコーダで実現します。
 

KCI 419 DplusとLINA 200の詳細を見る

シャフトコピー

エレベータのかごに乗り心地の良いブレーキをかけ正確な場所に停止させるには、かご位置検出軸の回転を正確に測定し、コントローラに出力する必要があります。HEIDENHAINのアブソリュートロータリエンコーダは以下の利点をもたらし、かご位置検出を可能にします。

  • かごの絶対位置は停電後でも継続して有効
  • 実際の位置情報を継続的に入手できるため、かごを目的の場所まで正しく移動できます

EQN 400

エンコーダの軸に高い負荷がかかる場合、軸方向に150 N、径方向に350 N許容可能なベアリングユニットをオプションとして、EQN 400に使用できます。

ドアモータ

迅速かつ正確なドアの開閉は、エレベータの停止時間を短縮し、輸送量を増やすことができます。その鍵は精度とダイナミックな位置測定です。HEIDENHAINのドアモータ用ロータリエンコーダは外径が40 mm以下と非常にコンパクトな設計で、必要な回転速度および位置情報のフィードバックを行います。

簡単に導入できるEnDatの長所

EnDatは、エンコーダのためのピュアシリアルインターフェースであり、サーボドライブシステムへの位置・速度信号フィードバックに最適です。エレベータ産業のアプリケーションにおいても、以下の利点を提供します。

  • 各社のドライバに繋がる汎用性
  • ドライブ性能の向上
  • ノイズに強い高速通信
  • エンコーダによる診断機能
  • 機能安全対応

EnDatインターフェースは、EnDat Master(ソースコード、Netlist)を使用することで、簡単に導入することができます。FPGA用に、コスト効率良く導入可能なデザインです。詳細はImplementation Guideを参照してください。